現役看護師が選ぶ!日頃から準備するべき5項目 ~まちの減災ナースからのお話 その5~
こんにちは。まちの減災ナースです。
今回のコラムは「日頃から準備しておきたいもの」1)についてです。
災害発生時に備えて、ご自宅で使用できる「防災リュック」や「ハザードマップ」「家具の配置や設置」などについてお伝えしてきました。
しかし、いつ起こるかわからない未曾有(いまだ曾(かつ)て起こったことがないこと)の災害ですから、出先や勤務先で被災してしまう可能性もあります。
今回は、普段備えておくと便利なものについて見ていきましょう。
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目 次
・ 自分に関する情報のためのもの
・ 状況を把握するために必要なもの
・ 閉じ込められた時のためのもの
■ 家庭や職場に常備しておきたいもの
・ 速やかな避難のためのもの
・ なければ困るもの
■ まとめ
外出先でも身につけておきたいもの1)
重要なことは、無意識に持って歩けるようなものです。
安価で、どこでも入手しやすいものでないと、定期的に更新したり、分散して置くことができませんね。
私は、100円均一のお店で物を揃えています。意外と集まるんですよ。

近年、防災グッズはどのお店でも見つけることができます。
普段使っているごみ袋やサランラップも、使い方1つで災害時に重宝するものに早変わりします。
院内で行った研修では、参加者に『100均で災害時に役立つグッズを見つけてくる』という課題を出してみました。
その人の使い方によって、今まで想像つかないような発見があって、とても楽しかったです。
「もしも災害が起こったら、これがあったら便利だな」と思うものを見つけてみてください。
しかし、いきなり見つけて…といってもイメージがつきにくいですよね。
まず、「もしも」を想像して、3つの視点で探してみましょう。
自分に関する情報のためのもの
自分が、何らかの影響のために意識がなくなった時、家族に連絡してもらえる手段として大切です。
また、治療をすすめるうえでも、現在内服されているお薬の情報は重要です。
- 身元や連絡先を書いたもの
- かかりつけの診察券
- 病名や処方薬を書いたもの(お薬手帳) など

家族の連絡先を携帯電話に入れているから大丈夫だと思っていても、自分が携帯電話を触ることができない場合には、誰もどこに連絡をすればいいのかわかりません。
状況を把握するために必要なもの
災害のために、一番影響を受けるのがライフラインです。
ライフラインは、日常生活では欠かせない電気や水・ガスなどのことを言います。
世の中がインターネットによってどんどん便利になっています。
私たちは、ネットで検索したら答えがわかるシステムに慣れてしまっているので、使えなくなると本当に大変です。
- ポケットラジオ
- メモ帳
- 筆記用具 など

閉じ込められた時のためのもの
その①で「自助」「共助」「公助」のお話をしましたが、建物の倒壊によって避難経路がふさがってしまって閉じ込められた場合、誰かの助けを呼びつつ、その場にしばらく留まることを余儀なくされることになります。
人を呼んだり、1人で留まるには何があれば安心か考える必要があります。
- 笛
- 水
- チョコレート
- 口を覆うハンカチ など

全てを持ち歩くことはできませんが、カバンの中に1つでもあると安心につながります。
また、今は買い物袋が有料になったことから、普段からカバンの中にナイロン袋をお持ちのかたが増えています。
このナイロン袋は多用で優れものになります。
物を入れるのはもちろん、水を溜めておくことや手袋の代わりにもなります。
さらに、火災が起こった時の避難には、煙を吸わないように姿勢を低くして避難するようにと言われますが、急いで避難したい時にナイロン袋に空気を溜めて、一時的に頭からかぶることで、姿勢を変えずに避難することができます。
また、外出先では非常口や非常階段の位置をチェックしておくことをおすすめします。3)
家庭や職場に常備しておきたいもの1)
速やかな避難のためのもの
その④でもお話しましたが、地震によって壊れたガラスの破片や家具が、避難するための通り道を阻んでしまいます。
ライフラインも断たれ、真っ暗かもしれません。
そのような状況下でも避難できるような便利なものを準備しておくと良いですね。
- ひもなしの運動靴
- LEDライト
- 軍手や革手袋
- レインコート
靴は、普段履きなれたもので十分ですが、ひも付きのものは避難時の妨げになる可能性があります。
また、懐中電気などはLEDのものを使用すると長持ちしますね。
靴や軍手は避難時や後片付けの時、重宝します。
レインコートは雨が降った時だけでなく、暖をとることができるので、とても役立ちます。

なければ困るもの
ご自身の生活の中で、なくてはならないものは何でしょうか。
毎日服用されているお薬や、日常使用しているものを1度整理してみましょう。
- 常備薬
- 入れ歯や補聴器
- 水と食料
- 通帳などの番号を控えたメモ など

この他にも、通帳等の番号を控えたものがあれば安心ですが、保管には十分な注意が必要ですね。
ご自宅にある、ティッシュペーパーやラップ、アルミホイル、大型のごみ袋などはある程度の量を蓄えて、古いものから使って買い足すようにしてストックしておくと安心ですね。
そんな備えなんていらない。大丈夫だと思われるかもしれませんが、「もしも」のことが起こった時には、あってよかったと思っていただけると思います。
まとめ
今回のコラムでは、災害時に備えておくと便利な5つのものについてお伝えいたしました。
いつどこで発生するかわからない災害に対して、普段から備えて対策をしておきましょう。

今回のコラムが、みなさんの平時の安心につながりますように。
引用・参考文献
1) 内閣府(防災担当):減災のてびき-今すぐできる7つの備え-,2009年3月.
2)内閣府(防災担当):みんなで減災-あなたにもできる減災-,平成21年.
3)片桐隆雄:自衛隊防災BOOK,第15版,株式会社マガジンハウス,2019,2.





