【Drが解説】慢性腎臓病ってなに?~予防方法と今できること~
今回は三栄会広畑病院 内科 部長 坪庭 直樹 医師に「慢性腎臓病」についてお話しいただきました。
腎臓のはたらきや腎臓病にならないための予防方法、そして今からでもできることについて分かりやすくご紹介しておりますので、ぜひご覧ください!
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目 次
腎臓のはたらき
腎臓とは何をしているのでしょうか。
皆様ご存じの通り、尿を作っていることはよく知られております。

その他にも、ホルモンの調節をしております。

eGFR(腎臓の状態)について

「eGFR」とは腎臓テストの点数(100点満点)と思っていただけましたらありがたいです。

eGFRの値を簡単に(良い状態)に戻すことは難しいかもしれませんが、良い方法が必ずありますので、一緒に考えていきましょう。
腎臓に良くないもの

腎臓にも敵はいます。
体に良くないことは腎臓にも良くないです。
「高血圧」「糖尿病」「喫煙」「肥満」「寝不足」、こういったことを防がれると良いと思います。
血圧の目標値について

血圧はいくらまで下げれば良いでしょうか。
慢性腎臓病の場合、尿たんぱくがない方は「140/90mmHg未満」、尿たんぱくがある方は「130/80mmHg未満」を目指しましょう。
これは減塩だけでは難しいかもしれません。
お薬で下げる方法もありますので、まずはかかりつけ医に相談をしましょう。
糖尿病が悪化すると

糖尿病が腎臓にも悪いことは先ほどお伝えした通りです。糖尿病で透析になる方が1番多いです。
グラフが出ておりますように、昔(1983年)は慢性糸球体腎炎で透析になる方が多かったのですが、今(2020年)では右肩上がりになっていますように糖尿病に関係する腎臓病で透析になる方が多いです。
2010年を境に糖尿病が原因の透析患者さんが増加しました。今後も増えることが心配されます。

糖尿病はこじらせると大変です。
たんぱく尿が出てくると治すことがかなり難しいです。また、腎機能が悪くなる、具体的にはeDFRが低下、血清クレアチニンが上昇しますと、元に戻すのはかなり困難ですので、早期発見・早期治療で対策していきましょう。
病院で受けるドック・健診
三栄会広畑病院では人間ドック・脳ドック・健康診断を実施しています。異常が見つかっても、同一法人であるツカザキ病院と連携してスムーズな治療を行います。
たんぱく尿や糖尿病の疑いかどうかも分かりますので、この機会に受けてみてはいかがでしょうか。
▼三栄会広畑病院/ドック・健診▼
肥満やメタボとの関係性

肥満は「BMI」で示されます。25以上だと肥満と判定されます。
BMIは体重[kg]を身長[m]で2回割ります。
BMI=体重[kg]÷身長[m]÷身長[m]
例)体重60kg、身長160cm(1.6m)の人の場合
BMI=60÷1.6÷1.6
=23.4 ★適正体重★

メタボはウエストで判断します。
男性は85cm以上、女性は90cm以上がメタボに当てはまります。
その中で「血圧」「血糖」「コレステロール」「中性脂肪」が高いことが重なりますと、腎臓にかなり負担がかかります。
お薬手帳を持参しよう
病院やクリニック、医院に来ていただける場合は「お薬手帳」があるとありがたいです。
といいますのも、腎臓と相性の悪いお薬がかなり多いからです。
具体的には「解熱鎮痛剤」「胃薬」「抗ウイルス薬」「造影剤」、注射をしてCTやMRIを撮る場合、注射の成分が腎臓に悪い場合があります。

あと、採血結果も教えていただけるとありがたいです。
※血清クレアチニン(Cr)とeGFR(推算糸球体濾過量)の値が分かると、腎臓の状態に合った薬の量や種類が判別できます。
腎臓病予防に大切なこと3選
腎臓病を予防するには次の3つが大切です。
①採血
血清クレアチニンの値が分かれば、eGFRの値も判明します。
②尿検査
採尿で尿蛋白・尿潜血が無いかが分かります。
③画像(エコー)検査
腎臓の状態が分かります。
健診は1年に1回受けるようにしましょう。
▼三栄会広畑病院/ドック・健診▼
患者さんが今できること

・毎年健診を受けよう
・適切な食事(減塩)と運動をしよう
管理栄養士監修レシピ~減塩豆腐チャンプルー~
・処方通りにお薬を飲もう
・血圧の測定結果をノートに書こう
・病院に行くときはお薬手帳を持参しよう
・検査結果もあれば持参しよう
腎不全が進んだら専門医へ
腎不全が進んだ場合は、専門医に一度診てもらいましょう。

具体的にはeGFRが45未満になりますと、専門医に診せていただけますとありがたいです。
腎機能が悪くなった原因と今後の治療について相談いたしましょう。

三栄会広畑病院にも腎臓の専門医がいます。
困ったことがございましたら、ぜひご相談ください!

